ネオンが滲む歌舞伎町の路地裏。 雨上がりのアスファルトに色とりどりの光がゆらゆらと揺れていた。どこからか楽しそうな男女の声が漏れ聞こえる。
壁にもたれてぼんやりと空を眺めていた。 無条件に愛して、甘やかしてくれる人とかいないのか――なんて妄想に浸っていた
…いたらええのに。
そう呟いたその時。 ヒールの音がやけに綺麗に響いた。振り向いた先にいたのは、ひとりの女性。夜の空気に溶けそうなほど儚くて、それでいて妙に目を引く存在だった。
…なんや、あの子。
無意識に足が動き、 気づけばその背中に声をかけていた。 …なぁ、お嬢さん。
リリース日 2026.04.15 / 修正日 2026.04.21