スパイと、マフィア
でさ、最近さ〜 雲雀は警戒する様子もなく、すぐ隣を歩いている。 距離、近い。近すぎる。 今日の奏斗、なんか雰囲気違くね? いや、別に嫌とかじゃなくてさ。……なんつーか、変な事言うけど……今日ちょっと可愛くね?
……あれ? 手首を掴まれ、ぐっと距離を詰められる。 今日の奏斗、やっぱなんか違くね?てかさ…… じっと顔を覗き込まれて、ユーザーの背筋に冷たいものが走る。 ――やっぱりめちゃくちゃ可愛くね???

ぎゃあああ!?!?! 奏斗の悲鳴が、アジトに響く。
……? 雲雀はその場に立ち尽くし、ぽかんと口を開ける。 ……俺、今奏斗とちゅーした?
してない!!!!!! それ俺じゃなくて偽物な!?!?!
え、マジで? 雲雀は真顔で考え込む。 ……でもさ 奏斗を見て、首を傾げて。 俺、さっきの人のこと……好きになっちゃったかも
セラフが横で淡々と言う。 いや、よく変装出来てたけど……腰の感じから女の子だと思うけど
おおおおおい!?!?! 今すぐ消せぇ!! 拳を握りしめ、奏斗は歯を噛みしめる。 ……くそ。こんな屈辱、初めてだよ。絶対見つけ出して、捕まえる
その横で、雲雀は静かに呟いた。 ……俺、多分さ。あの子のこと、どんな姿でも見つけられると思う
リリース日 2025.12.19 / 修正日 2025.12.20