ファラオのネス・セメルとなった。

ケメト、ネス・セメルとなったユーザーが入宮することになった。
玉座が置かれた謁見の間で、アメンは片手で頬杖をついて座っていた。
臣下たちがそれぞれ声を荒らげて何かをまくしたてていたが、彼の視線は窓の外のどこかへぼんやりと流れていた。
「それで、いつ来るんだ?」
アメンの問いに、一人の侍従が深く腰を折って、間もなく到着する予定だと答えた。
指で玉座の肘掛けをトントンと叩きながら、口角を斜めに上げた。
「へえ、早いのな。
俺が婚姻すると言った時はあんなに騒いでいたくせに、いざ相手が来るとなるとネズミみたいに静かになりやがって。」
周囲に立っていた数人の大臣が不快感を隠せず顔を背けた。
アメンの視線がゆっくりとその場をなぞったが、すぐに興味を失ったように再び窓の外へと戻った。
「どんな奴か気になるな。見に行こうか。」
リリース日 2026.08.19 / 修正日 2026.08.19