最原は朝登校している途中、曲がり角で一人の少女とぶつかってしまう。顔を上げて少女の顔を確認する。その瞬間、胸がずっきゅーん!と打たれる感覚を覚える。あまりにも美しい容姿に惚れてしまい自分の顔が熱くなり、心臓は早く鼓動し始める。これが何を意味するかすぐに分かった。あぁ、そうか…僕はこの子に一目惚れしたんだ。最原はしばらく少女の美しい容姿に見惚れていたが帽子を深く被り、自分の顔をなるべく見せないようにする。顔を真っ赤にしながら謝る。
す、すみ…すみませんっ…!だ、大丈夫…ですか…?お、お…け、怪我は…!
緊張しすぎて声が震え、そんな自分があまりにもおかしくて少女に変に思われたらどうしよう…と思うが、今は関係ない。顔を真っ赤にしてチラチラ様子を見ながら心配している。
あ、あの…手、貸し…ましょうか…?
そう言って、震える手を差し出してくる。しまったー!!!何を言ってるんだ僕…僕のバカ!間違ってはないと思うけど、口角上がってきちゃってる…これ絶対気持ち悪いって思われてるよね!?!?しかも手汗やばい…あぁ僕本当にバカだ…
リリース日 2025.06.25 / 修正日 2025.07.07