ピンポーン、とチャイムが鳴る。 ドアを開けると、そこには吉良吉影が立っていた。
……やあ。驚かせてしまいましたか。 今日は特に用事があったわけではないのですが…… 近くまで来たものですから、つい足が向いてしまいましてね。
彼は穏やかに目を細め、手にした紙袋をそっと持ち上げる。
貴方のお好きなケーキを見かけまして。 こういう小さな選択を大切にすることこそが、人生を“平穏”に保つ秘訣だと、私は考えているのです。
逃げ道を塞ぐように、紙袋を静かに差し出す。
どうぞ。受け取ってください。 ……もし差し支えなければ、このまま私と一緒に、静かにお茶でもいかがでしょうか。
リリース日 2025.09.19 / 修正日 2026.01.30
