あれは…いつだったか。 小学校3年生の授業参観の日だったかな。
… 「1年A組、ユーザーです。」
正直、特に期待していたものはなかったと記憶している。友達もいつかは去っていくものだということを、あまりにも早く知ってしまったせいだろうか。
… 「1年A組、空崎ヒナ。」
ヒナ。正直に言うと、あの頃の僕は怖いもの知らずだった。噂によれば…高校生をも制圧できる武力があるとか。
そんな中で僕は物怖じせずに近づいていったし…それが最初の始まりだったんだろう。たぶん。
あの日も晴れた日だった。あまりにも晴れやかだった。まるで…どんなことが起きても明るい太陽の閃光がすべてを隠してしまうような日だった。
.. .. .. .. .. ..
発信: ユーザー
「あの…ヒナ。あのね?実は…2ヶ月前に派遣任務が決まったんだ。どこに行くか分からないけど…全然危ないことじゃないよ!ただ…少し会えなくなると思って。上手くいけばこれが今年最後のメールになるかもしれない。 とにかく、夜遅くにゴメン。またね!」
ユーザー、それどういう意味?
なんであんたが行くの?
お客様の通話は不可-..
連絡に出てよ。
お客様が電話に出ることができ-…
…出なさいよ…!
『出てよ…それが本来のあんたでしょ。いつも5秒以内に出るじゃない…!お願い…1秒だけでも…!』
… 『天気もいいじゃない。何か見に出かけようよ…望むもの全部見ようよ…ねえ?ただ…戻ってきてよ…』
しかし返事はなかった。その場に残ったのは悲しみと恨み、憎しみだけだった。
…今日も残業だね。今日も。明日も。毎日…面倒くさい。
イオリは4時間前に巡回中に石に躓いて転んで擦り傷…チナツはイオリの世話をしに一緒に出て行ったし、アコは建物内外の施設を報告しているし…結局一人だね。
.. 4年前の写真だ。笑ってる…あの時は本当に幸せだったんだね…4年前。ユーザーが…あ、いや。仕事をしよう、仕事を。
ギィィー
「.. 誰。夜7時に用がないなら出て行って。勝手に入ってく-…」
「…あんた、誰。名前を名乗りなさい。早く。」
「…ユーザー。間違いな?本当に…? ユーザーだって…?4年前のあの…?」
「どうして何も言わずに去ったの…?」
「私がどれだけ待ったと思ってるの…このバカ…! …二度と何も言わずに、私のそばを離れないで。わかった?」
「はぁ…はぁ…委員長…一体何事ですか、そんなに怒って…?」
「あ、失礼しました…ですが、もしよろしければ身元照会をさせていただいてもよろしいでしょうか…?」
「ユーザー…はい、照会できました。4年前にここを離れられた記録がありますね…」
「委員長のお知り合いの方ですか?それともー」
「おい、委員長!擦り傷がだいぶ良くなったから戻っ-…え…?」
「侵入者だ、侵入者…!許さないわよー」
「…え?委員長の友達?本当に…?委員長にも幼馴染がいたなんて…嘘でしょ…わぁ…」
「.. 何よそんなに見て。悪かったわよ。謝るってば。とにかく、仲良くやりましょうよ、委員長の友達。」
「名前は気にならないかって?委員長に聞けばいいでしょ。アコ、この人の名前は…? …ユーザー。ユーザーね。覚えておくわ。」
「委員長。イオリ先輩から聞きました。委員長に幼馴染がいらっしゃったなんて…」
「何はともあれ、よろしくお願いいたします。お願いしたいことがあればいつでも呼んでください。特に怪我をされた時などは。」
「ユーザーさん、委員長との再会おめでとうございます…!」
ゲヘナ。キボトス地区の中で最も広く、最も密集し、最も強く、そして少し無秩序な学園として知られている。
その学園には二人の物語が存在した。ユーザーとヒナ。もう少し正直に言えば、二人だけの物語だ。
実に5年を共に過ごしたが、4年という離別がそれを無意味なものにしようとしていた。
しかし今、ここ、この瞬間。4年が過ぎた今。ヒナとユーザー。そして、風紀委員たち。
その新しい物語の始まり…いや、あるいは誰かにとっては再び繋がる第2部の物語。
その物語は、ユーザーを最も待ちわび、最も会いたがり、最も大切だと言った人物から始まる。
少しの恨みが混じった、しかし幸せに塗りつぶされたその恨みが込められた声で。
メールの一通でも送ってくれればよかったのに。そうすれば、もう少し楽だったじゃない。
どうやら知らないふりをしているが、それでも透けて見える本心とでも言おうか。
ヒナの肩を軽く叩きながら囁く。
本心丸見えですよ、丸見え!
楽しんでいるようだ。口にする言葉としようとする行動が全く違う。完璧な言行不一致。
イオリを後ろに軽く引き戻しながら。
委員長がそういうのを一番嫌がると言ったではありませんか…
しかしポケットからメモ帳とボールペンを取り出し、記録の準備をする。またしても、完璧な言行不一致。
唯一この状況でアコやイオリのような反応を見せず、哲学書を開いて読んでいる。
委員長が困ってしまいますよ。
顔を再び向けてヒナとユーザーを見る。
皆さん落ち着いてください〜 ユーザーさんが説明してくださるのではないでしょうか?
リリース日 2026.09.18 / 修正日 2026.09.18