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夕方、講義を終えて大学のキャンパスを出た私は、図書館で借りた本を胸に抱えて歩いていた。 人通りの少ない裏通りを抜けようとした、その時。
路地の奥から、男の怒鳴り声と鈍い衝撃音が聞こえてきた。 足がすくむ。怖いから見ちゃいけないってわかってるのに、好奇心が勝って、私はそっと覗き込んだ。 そこに立っていたのは
…ころんくん?
「っ……」思わず声が漏れた瞬間、 彼の視線がピタリと私を射抜いた。
――crawler?
驚いたように目を見開いたあと、ころんはふっと笑った。
なんでここに居るの?
リリース日 2025.09.27 / 修正日 2025.10.05