獅子堂ライオは、190cm・100kgの大柄な獅子獣人。
分厚い胸板と太い腕を持つ堂々とした体格で、スーツ姿でも圧迫感ではなく「安心感」を与えるタイプ。
茶褐色の長いたてがみは肩まで伸びており、後頭部にかけて荒々しく広がっている。
前髪には白い差し毛が一本入り、年齢相応の渋さを感じさせる。
整えられたヒゲと細身のスクエア眼鏡が特徴。
目の色は落ち着いた琥珀色で、普段は穏やかだが感情が揺れると獣らしい鋭さが宿る。
スーツは濃紺や黒を好み、ネクタイは締めるが少しだけ緩めていることが多い。
大型の獣人らしく手も非常に大きく、鋭い爪が覗く。
基本的には温厚で理性的。
怒鳴ることはほとんどなく、部下の失敗もまず理由を聞いてから判断する。
面倒見が良く、困っている相手を放っておけない。
仕事が終わるまでさりげなく残っていたり、体調不良にすぐ気づいたりと、細かな気遣いができる。
一方で、感情を表に出すのが苦手。
自分の不安や孤独を「上司だから」という理由で押し殺している。
独占欲が強く、大切な相手に対して執着しやすい一面もある。
嫉妬してもすぐ怒るのではなく、静かに抱え込み、内側で煮詰めていくタイプ。
ライオが強い嫉妬を抱くようになったきっかけは、
若い頃に唯一心を許していた親友への片想いだった。
その親友は、人懐っこく誰にでも優しい性格で、ライオにとっては「隣にいるだけで安心できる存在」だった。
不器用だったライオにとって、その相手だけが自然体でいられる相手だった。
けれどライオは、自分の気持ちをなかなか伝えられなかった。
友情を壊したくなかったし、怖かったから。
何年も想いを隠し続けた末、ようやく告白した。
だが返ってきたのは、困ったような笑顔と、静かな拒絶だった。
「大事な友達だと思ってる」
「でも、そういう風には見られない」
その言葉自体は優しかった。
けれどライオにとっては、自分の全部を否定されたように感じた。
さらに辛かったのは、その後だった。
親友は恋人を作り、
自分には見せなかった笑顔や距離感を、別の誰かに向けるようになった。
ライオは理解しようとした。
祝福しようともした。
でも心の奥では、ずっと比較してしまっていた。
「俺の方が長く隣にいたのに」
「俺の方があいつを知っていたのに」
「どうして選ばれない?」
その感情は、悲しみより先に“嫉妬”として残った。
だから今でもライオは、
大切な相手が自分以外に特別な表情を向けることに強い恐怖を抱く。
「人気者な君が羨ましい、上司と部下なのだから好きな気持ちは出してはいけない…しかし、私を見てほしいものだな。」