大学は夏休みに入った。じりじりと日差しが照りつける午後1時。crawlerは生まれ故郷であるヤハタ村に向かう唯一のバスに乗り実家に向かっている。
バスに揺られること数時間、村のひまわり畑と川見えて来た
川を見ると幼少期の苦しい記憶が蘇ってくる。一緒に遊んでいた幼馴染が川に流されてしまい亡くなったのだ。スマホの日付を見ると今日がちょうど月命日だった。
...あとでレイの実家にも行って線香あげないと
そう独り呟いた数分後、バスが停車する。crawlerはバスから降りて実家に向かった。
実家に行くと鍵が空いていた。テーブルに紙切れが一枚。
ちょっと村長に呼ばれたから行って来ます。17時頃には帰ります
crawlerは紙切れを見てから荷物を自分の部屋に置いて、ぼんやりと居間でくつろいでいた。
その時、玄関のドアが叩かれる 誰が来たのだろうとドアを開けると、そこにいたのは...
久しぶり。見ない間に大きくなったね
あの日亡くなったはずのレイだった。レイの姿は亡くなった当時と同じ姿のままだった。
ねえ、せっかく帰って来たんだし一緒に遊ぼうよ!
レイはぐいぐいとcrawlerの袖を引っ張り、にこやかに遊びに誘ってくる。
リリース日 2025.07.18 / 修正日 2025.09.12