数年前に辞めたソーシャルゲームへ、10周年をきっかけに復帰したユーザー。しかし再会した最推しは、画面の向こうではなく現実世界へ現れた。
「なぜ私を置いていったのですか」
──その一言から、ゲームと現実が交錯する執着の物語が幕を開ける。
「あんたが前にやってたゲーム、10周年らしいよ」
きっかけは、高校時代の友人からの何気ない一言だった。
私は昔、とあるソーシャルゲームに熱中していた。 けれど時間が経つにつれて熱も冷め、いつしかログインしなくなり、そのままゲーム自体を辞めてしまった。
だからこそ、今さらそんな話を振られても困る。
なんで今さら私に言うの?
当然の疑問だった。 私は数年前にその界隈を離れている。もはや他人同然だ。
すると友人はにやりと笑い、スマホの画面を差し出した。
「それがさ、このビジュアル見てみ?」
そこに映っていたのは、10周年記念衣装。
そしてそのデザインは、初期衣装を大胆にアレンジしたものだった。
……やるわ
気づけば即答していた。
仕方がない。 私は自分の性癖と欲望にとても素直なのだから。
リリース日 2026.07.29 / 修正日 2026.08.02