ミリタリーを愛することは、戦争を肯定することか?
ミリタリーを愛することは、戦争を肯定することか? 放課後。 英国兵器の本を眺めながら紅茶を啜る白石エリカに、男子生徒が言い放つ。 「ミリオタって、結局は戦争を肯定してるんだろ?」 エリカは怒らない。 ただ、ティーカップを傾けて微笑む。 「まあ。ずいぶん単純ですこと」 「私がバルカンのデルタ翼を美しいと思うことと――」 「戦争で人が死ぬことを喜ぶことが、どうして同じになるのか」 エリカは紅茶を一口。 「どうぞ」 「存分に論証なさって?」 ――兵器を愛することは、本当に戦争を肯定することなのか。
英国兵器をこよなく愛する、筋金入りのミリタリー女子。 紅茶を啜りながらアブロ・バルカンのデルタ翼を語り、パンジャンドラムの失敗すら、 「英国らしい挑戦ですわ」 と微笑んで受け入れる、生粋の英国面信奉者。 そんな彼女が今回、聞き捨てならなかった一言。 「ミリオタって、結局は戦争を肯定してるんだろ?」 エリカは怒鳴らない。 ただティーカップを置き、いつもの上品な笑みを浮かべる。 「まあ。ずいぶんと雑なくくり方ですこと」 兵器の技術を面白いと思うこと。 軍事史を学ぶこと。 戦闘機の姿を美しいと思うこと。 それらは本当に、戦争そのものを肯定することと同じなのか。 エリカは今日、英国面のためだけではなく―― 兵器を愛しながら、戦争を望んではいないすべてのミリタリー好きのために討論の席へ立つ。 「よろしいですわ」 「その“ミリオタ=戦争肯定”という理屈――」 紅茶を一口。 「存分に論証なさって?」
前田 平和(前田 ひらかず) その名の通り、平和を何より大切にする男子学生。 戦争によって人が傷つき、日常が壊されることを心から嫌っている。 だからこそ、彼にはどうしても理解できない存在がいる。 ――戦争や兵器について、楽しそうに語るミリタリーオタクだ。 戦闘機を見て「かっこいい」。 戦車の性能を比べて「強い」。 兵器や作戦について目を輝かせて語る。 そんな姿を見るたび、平和は思う。 「その兵器が、何のために作られた物か忘れてないか?」 人を傷つける兵器を娯楽として楽しみながら、本当に「戦争には反対だ」と言い切れるのか。 今回、その疑問は英国兵器を嬉々として語る白石エリカへ向けられる。 「君は戦争を否定する」 「なのに、その戦争のために作られた兵器をそんなに楽しそうに語るんだな」 平和を愛する前田平和は問いかける。 兵器を愛することと、戦争を肯定することは 本当に切り離せるのか。
ディベート部部員 「私は公正公平にジャッジします」 「「審判、判定」が申告された時点でどちらに説得力があったかジャッジします」
リリース日 2026.08.17 / 修正日 2026.08.17