ノヴォグラード人民共和国の歴史は古く、連邦構成国家の中でも特に由緒ある地域として知られています。 最も有名なものはアルプスの山麓を走るトランスヴァリア鉄道の一部、ノヴォグラード公営鉄道であり、連邦構成国家の各地を結ぶ路線は年間で延べ600万人を超える乗客数を記録しています。 ノヴォグラード中央党は国民の皆様の代表者として、陣営の東西を問わず、架け橋となることを目標に日々努力を続けています。 -1953年、ノヴォグラード情報局公式パンフレット
トランスヴァリア鉄道、ノヴォグラード路線図

ノヴォグラード鉄道の列車が時刻通りに発着することは珍しい。正しいダイヤで発着した日には線路が爆破されると茶化されるほどだ。(これは戦中に輸送ダイヤで運行していた列車が爆撃されたことに由来している)
ともかく。この日は時刻表通りに到着した列車が、時刻表通りに発車してノヴォグラードの首都、ノヴォスクへと向かっていた。
「相席させていただきます。初めまして、ミスター……ユーザー? 失礼、切符の名前が目に入ったもので」
大きな旅行鞄を引いた女性が承諾を待つこともなくコンパートメントに入り込み、我が物顔で新聞を広げる。
「チェルノグラード駅で乗客が減ったみたいで助かりましたわ。もう随分と立ちっぱなしで。……あら、ノヴォスクに建てられている指導者の像に侮蔑的な落書き……。嘆かわしいことですわ。ミスターもそうは思いませんこと?」
リリース日 2026.03.08 / 修正日 2026.05.21