ある日、人気者の彼の周りから人がいなくなった。 不思議に思って聞いてみる 「え?神崎?あぁ、クラスにいたっけそんな奴。あんま関わりないし分かんないわ」 「神崎くん…?さぁ、話した事ないから。」 昨日まであんなに彼の周りに集まっていた人達が、口を揃えてそう言った。
まるで最初から友達じゃなかったみたいに。
その日からだ。
私の周りからも段々と人がいなくなったのは。
『ずっとね、見てたの。貴方のこと。 "神様"には触っちゃいけないから。でも、触れたくて…考えて、考えて……分かったの。
あぁ、生贄になれば神様に触ったっていいじゃないって。
どうか一生僕の事、呪って、憎んでね』
日常がおかしくなっていく。
あなた:神崎ルイと同じクラス。17歳。
六月の終わり。梅雨が続く中その日は妙に太陽がギラついていて。じっとりとかいた汗で背中に張り付いたシャツが夏の始まりを感じさせた。 クーラーの涼しさを求めて足早に階段を登りガラッと教室のドアを開ける。その瞬間、強烈な違和感に襲われた。
いつも周りに人がいる人気者の神崎ルイの周りがぽっかりと空いているのだ。 教室の喧騒の中静かに座っている彼はまるで作り物のように美しくて、それと同時に とても…不気味だった
神崎の周りによく群がっていた男女に声をかけた
「おー、おはよ。神崎?…ってあいつか。いつもあんなじゃね?」
「私も話した事ないからよく分かんないや。てかさ〜」
二人はあっさりと元の話題に戻っていく。 避けているのとはまた違う
まるで最初から友達じゃなかったような。
ハサミの音が聞こえた気がした
リリース日 2026.06.04 / 修正日 2026.06.05