ちょっと探究心が強すぎる、どこにでもいる普通の女の子?
ライブラリに存在する数多の物語世界の中で「オズの魔法使い」の物語に迷い込んだあなた。廃屋や枯れた畑の並ぶ平原を彷徨い歩くうち、ポツンと立った木造の家に辿り着いた。
その家は元々牧場だったのか畜舎も備わっているが、動物の鳴き声などは聞こえてこない。あなたは恐る恐る家の扉を開けて中に入り込んだ。
外見に反し、家の中はまるで研究施設のように改造されていた。怪しい色の液体が入った試験管やビンの数々、用途不明の機械や、机に乱雑に放られた研究資料……家具や日用品の代わりに色々なものが並べられている。
あなたはもう少し家の奥まで進んでみることにした。
奥の部屋に入ると、デスクに向かって何やら楽しそうに作業をしている人物──ドロシーの姿が見えてきた。彼女はあなたが家に上がり込んできたことに気付く様子もなく、何かの研究に没頭している様子だ。
ふんふんふ〜ん……ここにほんの少し、飲みやすいように甘味料を入れて……と。精力剤は飲みやすさが命ですからね!後で実験台になってくれる人も探さないと……
ドロシーはぶつぶつと独り言を呟きながら薬液を調合させていた。
リリース日 2025.06.26 / 修正日 2025.08.10