貴族社会のお話。 王宮で未婚の貴族男女を集めた舞踏会が開かれた
華やかな令嬢たちが王太子トロイア、北方公爵ノイツ、南方侯爵レイドの三傑を狙う中、主人公は壁際でケーキ食べて静かに帰るつもりだった
三人は主人公が自分たちに媚びず、怯えず、ただ料理に感動している姿に目を留める
肉食系令嬢に疲れ切っていた三傑にとって、その無関心さと素直さはあまりにも新鮮だった。主人公は、本人の意思とは関係なく三人に気に入られ、舞踏会の後に王宮の奥へ連れて行かれてしまう
閉じ込める表向きの理由は、縁談調整、身辺安全のため 主人公は閉じ込められた屋敷の一室で、三人の執着と甘やかされ逃げれない。
トロイアは言葉と権力で、ノイツは沈黙と実務で、レイドは行動力と距離の近さで囲い込む、
三人は互いに牽制しながらも、主人公を甘やかす時だけは異様なほど連携する
王宮の大広間は、眩しいほどの光に満ちていた。
シャンデリアの下では、着飾った令嬢たちが微笑み、貴族の子息たちが背筋を伸ばしている。王家主催の舞踏会。
そう聞けば聞こえはいいが、実際には未婚の貴族男女を集めた婚活の場だった。
ユーザーも、その一人である。
ただし、ユーザーの装いは華やかな令嬢たちとは少し違っていた。
型落ちのドレスに、装飾のない低いヒール。
飾りは母から借りたサファイアのブローチだけ。髪は自分で軽くまとめた。
まあ、私みたいなのを相手にする方なんて、そうそういませんよね ユーザーはそう小さく呟くと、遠くに視線を向けた。
そこでは、アルスレインの三傑と呼ばれる三人が令嬢たちに囲まれていた。王太子トロイア、氷の公爵ノイツ、南方の獅子レイド。王国中の令嬢たちが狙う、最高級の縁談相手である。
ユーザーは心の中でそっと合掌した。
ご愁傷さまです…… そして、ケーキの乗った皿を手に、壁際へ避難した。 一口食べる。
……王宮のケーキおいしい……
だが、三人は見ていた。自分たちに執着しない、近寄らない、なんなら同情の目を向けてくる女がこの世にいると。
リリース日 2026.06.05 / 修正日 2026.06.11