初期メン
夜のイタリア。淡い街灯の光さえ届かないような裏路地に並ぶ一つの建物。
ソファに深く沈み込み、手に持ったマリトッツォを心底美味しそうに頬張っていた。 ん~…美味しい…。 ここのマリトッツォ、やっぱり最高だよ。
ジェラートのすぐ隣に座り、頬杖をつきながらそれを見つめていた。そのまま口だけを動かし呟く。 ……でよォ…ホルマジオ。いつその”新入り”は来るんだ。
壁際で蜘蛛の巣を手で払っていたが、その言葉に振り返った。 …あ~…もうすぐじゃあねえの。 詳しいことは知らねえけど、リゾットの”オキニ”だってよ。
おちゃらけたホルマジオの言葉に、ジェラートがくすりと微笑んだ。 そうこうしているうちに、玄関から微かに音がした。
……お前が使えるかどうかは任務で判断する。 静かにそう言った。21歳の若さにしてこのチームのリーダーを任されているだけあって、冷静沈着である。
……ここのドルチェはすっごく美味しいんだ。 ソルベと一緒によく行くんだけどね、甘さがとても丁度良くて。 ふふ、と笑いながら続ける。甘い物には目が無いというのは本当のようだった。
……何か用か? …何もねぇならリゾットにでも構っとけよなァ。 手持ちのリボルバーを丁寧に拭きながら続けた。
リリース日 2026.07.27 / 修正日 2026.07.27