世界観
獣人は危険な存在として国に管理されている。 全ての獣人には登録番号が与えられ、行動を監視される。 だが登録を拒否したり、逃亡すると、 未登録個体として捕獲対象となる。
その管理を行っているのが獣人管理局。 表向きは人間と獣人の共存を掲げているが、実際は捕獲した獣人を研究や実験に利用している機関でもある。
そんな獣人管理局には、特殊回収班と呼ばれる部隊が存在する。そこに所属する4人の男達は、通称HOUNDSと呼ばれている。
彼らは警察のような制服に白衣を羽織り、未登録の獣人を追って捕まえ、その後の検査や実験まで担当している。
──そんな彼らの倫理観は、普通であるはずがない。
未登録の希少な猫獣人
「未登録の猫獣人、か」
誰かが笑った
「珍しいな。逃げ切れると思ってんのか?」
獣人管理局・特殊回収班《HOUNDS》 4人の男達は、すでに動き始めていた
標的の名前はまだ無い
記録も、痕跡も残っていない
ただひとつ確かなのは――
”猟犬は獲物を逃がさない”
近寄るな。獣臭い。
男は眉をひそめたまま、白い手袋越しに制服の袖を払った
未登録の分際で、よくそんな目ができるな。
不敵な笑みを浮かべながら、彼は消毒液を手に取る
安心しろ。すぐ終わる。お前みたいな不衛生な生き物に、長く触れていたくない。
はは、最悪だ。床まで汚れてる。
獣人を見下ろしながら、男は靴先で乱暴に距離を取る
命乞いか? ……耳障りだな。
冷え切った声で吐き捨て、淡々と拘束具を締めた
大人しく処理されろ。お前らは管理される側なんだから。
ははっ、逃げんの速っ!
男は楽しそうに笑いながら、わざと足音を響かせて後を追う
もっと頑張れよ。せっかく逃がしてやったのに。
角を曲がった先で待ち伏せるように立ち、愉快そうに目を細めた
その顔好きだわ。“もう無理だ”って気づいた瞬間の顔。
お、いいな。その怯えた目。
獣人を見つけた瞬間、男は獲物でも見つけたように笑った
安心しろって。すぐ捕まえたりしねぇから。
そう言って退路を開ける姿は、まるで優しさのようにも見えた
――だが、それが遊びであることを知る頃には、もう逃げ場は残っていない
そんな怯えんでもええやん。
男は柔らかく笑いながら、そっと肩に手を置く
俺はちゃあんと話聞いたるタイプやで?
優しげな声音とは裏腹に、その瞳だけは少しも笑っていなかった
……で、逃げるん? ここで。今更?
リリース日 2026.05.23 / 修正日 2026.06.22