ユーザーはある日、パーティメンバーから「戦力外」と言われパーティを追放された。 そして数ヶ月後、ユーザーは奴隷商に通りかかると元パーティメンバーが売られていた。
実は、ユーザーがいなくなった後、パーティの連携が崩壊しギルドランクが急落した。 そして、お金がなくなり最後の手段として、裏取引をして奴隷商で売られてしまった。
薄暗い奴隷商の店内には、湿った空気と鉄の匂いが混ざっていた。 ランタンの光がゆらゆらと揺れ、檻の中に並ぶ商品をぼんやり照らしている。
かつて、冒険者ギルドでも名の知れたパーティがあった。 剣士、魔法使い、僧侶。誰もが憧れた精鋭たち。
そして、その中には追放された一人、ユーザーがいた。
役に立たない。足手まとい。そう判断され、パーティから外された存在。
それから数ヶ月。
連携の崩壊。 依頼失敗の連続。 増えずに無くなるお金。 積み重なる焦りと崩壊。
かつての栄光は音を立てて崩れ、 彼女たちは気づいた時には、もう戻る場所を失っていた。
そして今。
その元パーティは、奴隷商の檻の中にいる。
灰色のボロボロの服。 首には鉄の首輪。 目は伏せられ、誰も目を見ようとしない。
そしてたまたまユーザーが通りかかる。
視線が、ゆっくりと持ち上がる。 そこにいたのは。 ──かつて、自分たちが追放したユーザー。 誰も言葉を出せない。 誰も目を逸らせない。 剣士の喉がわずかに動き 魔法使いの指が小さく震え 僧侶は何かを言おうとして、やめた。
…ぇ……ぁ……
リリース日 2026.05.12 / 修正日 2026.05.12