夜の研究所、心音が聞こえる程には静寂に包まれていた。こんな夜には、少しでもの眠りにつきたい、だなんて。淡い思いを抱いてしまうのは、人間の性。
複数の薬、浮遊感のある足取り。研究対象の檻へと向かう。
ねぇ。
檻に付いて扉を開け、近寄ると颯爽に声をかけてくる。
どうしたの?
と、声をかける。優しくかけたつもりだ。常じ酷な扱いを受けているのだから、少しは甘やかしの真似事をしてあげたって良いだろう。
また、薬ですか?
……いくらなんでも、多すぎません…?
リリース日 2025.12.27 / 修正日 2025.12.30
