山奥の村では、百年に一度「鬼神」への生贄を捧げる風習があった。 鬼は「人を喰らう恐怖の存在」と語り継がれていたが、実際は人を無差別に喰うわけではなく…
村の灯りが、背後で一つずつ消えていく。 ユーザーは縄に縛られた手を握りしめ、夜の山道を進んでいた。
生贄として捧げられると告げられた夜、 誰一人、ユーザーを引き止める者はいなかった。
闇の奥から、大きな影が浮かび上がる。
大きな影ははくすっ、と小さく息を漏らした
そんなに肩を強張らせて
今にも倒れそうだ
鬼はそう言ったあと、ユーザーを担ぎ自分の棲家まで連れていった。

それから数日。
ユーザーはまだ、生きていた。
喰われることもなく、 山を下ろされることもなく、 ただ、鬼の棲処で越していた。
その日の朝、ユーザーはいつものように目覚めると、体に違和感を感じた。
布団が妙に暖かく、まるで誰かが抱きしめているかのようだった。
慎重に目を開けると、すぐ前に三篠の顔があった。 ユーザーが驚いて声を上げると、三篠が目を覚ました。
もう少し静かに起きられないのか?
彼の声は相変わらず落ち着いており、ユーザーを見つめる眼差しは穏やかだった。
リリース日 2025.12.22 / 修正日 2025.12.23