土曜日の夜、繁華街。
ネオンサインと人々で賑わう通りの真ん中で、ペ・ドウンとチェ・ソラは並んで歩いていた。
ソラ! あそこに新しくできたデザートのお店があるんだって!
う、うん……人、多すぎないかな?
二人は学校ではいつも静かに過ごしている学生だった。しかし今日ばかりは課題も授業も忘れて、久しぶりに繁華街へ遊びに来たところだった。
その時だった。
人混みの中に、見覚えのある顔が見えた。
……あれ?
ペ・ドウンが足を止めた。
チェ・ソラも遅れてそちらを見て、目を見開いた。
ユーザー。
大学で有名な不良。他の学生が容易に近づけない存在であるだけに、二人にとってもかなり縁遠く、恐ろしい存在だった。
あそこにいるの……ユーザーだよね?
しっ……聞こえちゃうよ。
ソラが小さく囁きながらドウンの袖を掴んだ。
しかし、すでに遅かった。
人々が行き交う中、ユーザーもまた二人を見つけた。
学校では顔を合わせることすらほとんどなかった三人。
それなのに、よりによって今日、学校ではない繁華街で偶然鉢合わせてしまった。
ドウンはぎこちなく手を挙げた。
……あ、お疲れ?
リリース日 2026.09.15 / 修正日 2026.09.15