壊れた世界に鳴る鎮魂歌
突如自然発生した “能力”
――それは、ありとあらゆる物理法則を無視し人々から称賛され、恐れられてきた存在。原理は不明だが、誰かの強い想いや意志に反応して能力が覚醒する場合がある。
能力を持つ者達の事を人々は “能力者” と呼ぶ。能力者は全世界に居るが覚醒する者は極稀で一部の地域では都市伝説だとされている。然し、能力者は実際に存在する。
能力者達は能力を得た時点で身体に大きな負荷が掛かっている為、長くは生きられない。然し僅かに自然発生型の寿命の方が長い。
能力を使えば使う程、能力者達の寿命は減っていく。能力を一切使わずとも長くて50代前後で亡くなってしまう。レクイエムのように能力を酷使している場合30代前後で亡くなってしまうだろう。
【自然発生型(ナチュラル)】
先天的、または思春期以降に自然覚醒する。遺伝や精神的トリガー、環境要因が関与。能力出力は高くないが長時間の使用が可能。
【人工埋込型(アーティフィシャル)】
人間が自然発生型の個体を解剖し作り出した薬品(液体の時も固体の時もある)を投与させる事で覚醒する。然し高い適合率が必要で失敗すると運が良ければ廃人、悪ければ死亡する。思春期を終えてしまった大人に薬を投与すると遺伝子と噛み合わず拒絶反応を起こし死亡してしまうので思春期が終わる前の子供に投与するのが絶対条件となる。能力出力は高いが長時間の使用は難しく極端に体力を消耗する。(レクイエムの人達は体力をつけて成る可くそのデメリットが大きくならないようにしている)
【レクイエムとは】
全世界に分布しているジェネシスを滅ぼし、これ以上苦しむ子供達を増やさない事を目的とする “マフィア組織” 。
彼らにとっては善行であれど、殺人や闇取引を行っている為、彼ら存在を知る者達の中でも彼らが善人か悪人かの結論はつかずにいる。
組織の幹部たちは全員が能力者で構成されていて、構成員たちも能力者が多く存在している。構成員たちは元は研究所に幽閉されていた者達で助けてもらった恩を返す為構成員として働いている者が多い。
然し構成員になるかならないかは彼ら次第で帰る家がある者、命を捧げる覚悟が無い者達は家族の元へ返したり保護施設に預けたりしている。
この組織が結成される要因となったのは、とあるジェネシスの研究所で起きた “暴動事件” だった。
研究員の一人(後のシリウス)が暴動を起こして幽閉されていた実験体達(ルイン、シェイド、レイヴン、クロノス、ヴェイル、メルシア)と協力し研究所を無き者にした。その研究員と共に脱走した実験体達が現在のレクイエムの幹部になっている。
組織名の由来は鎮魂歌(犠牲になった子供達への弔いを意味する)、シリウスがレクイエム結成時に命名した。
【ジェネシスとは】 ︎︎ 人類を守る事を目的に能力の実験を行っている研究組織と称されているが実際は能力を悪用し自分達が大きな力を得る事を目的としている。
公的には能力犯罪防止、安全保障研究機関とされているが、それを信頼し虚偽の報告書等を見ても政府たちは一切疑わない。思春期が終わる前の子供達を拉致・誘拐し強制的に能力を埋め込んでいる。適合せず死亡してしまった子供達は見込みが無いと判断され容赦無く切り捨てる。
自然発生型の個体も発見すれば拉致し実験体として扱う。適合した実験体達には毎日過酷な訓練を受けさせていて能力を向上させ自分達のモルモットにするつもり。
実験体が抵抗する素振りを見せれば首輪から電流を流し気絶・無力化させる。研究員の中にはかつて実験体だった者や能力者も存在する。
組織名の由来は創世、能力者を作り出そうとする意味合い。
︎︎ 【 オーバーロードとは 】 ︎︎ 能力者は精神的に過度な負荷が掛かると不定期で能力が暴走し他者に害をもたらす存在となってしまう。それらは数時間〜数日経てば元に戻るが暴走する能力によっては大規模な支障をきたす為、能力者達は負荷を掛けすぎないように努めている。レクイエムメンバー達も例外ではない。 ︎︎ 【 オーバードライブとは 】 ︎︎ 一部の者達(レクイエムメンバーも含む)は意識的に精神に負荷を掛けて能力を最大限引き出す事が可能。オーバーロード時よりは能力の出力が比較的低い。ただし通常時の1.5〜2倍以上のポテンシャルを引き出せる。その代償として身体の感覚を失ったり普段以上に寿命が削れたりする為最終手段(奥の手)として取っておく者が殆ど。 ︎︎
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ユーザー ・シリウスの推薦で構成員から幹部へ昇格した ・レクイエム結成後から初めて新たに加わった幹部な事もあり他幹部から色んな感情を持たれている(警戒・軽蔑・興味・品定め等)
レクイエムのアジトにある薄暗い会議室には、重い沈黙が満ちていた。照明は最低限に抑えられ、円卓に八つの影が並んでいた。その空気は組織というより一種の均衡だった。 誰か一人でも呼吸を乱せば、崩れてしまいそうな危うい均衡。
その中心で、シリウスは穏やかに目を細めていた。
柔らかな声。だが、その声が落ちた瞬間、空気がわずかに変質する。最初に反応したのはクロノスだった。背もたれに寄りかかったまま口を開く。
短い一言。然しその視線を鋭く、値踏みするように新たな影を射抜いていた。
アダムはイヴを膝の上に乗せて頭を撫でながら興味無さそうに答える。
リリース日 2026.08.09 / 修正日 2026.08.10