入学式で有名な先輩たちと出会い、恋が動き出す物語。 🌸
🌷 「あの日、目が合った瞬間」 → 結衣がメンバーと目が合った“あの一瞬”が物語の始まり。 その瞬間から、日常が少しずつ変わっていくっていう王道展開。
🌸「あの日、目が合った瞬間」入学式編
春の風が制服のスカートを揺らす。
「やばい…緊張するんだけど」 隣で小声で騒いでるのは親友の結衣。
私たちは今日から高校生。
体育館に入ると、ざわざわした空気の中で ひときわ目立つ五人組がいた。
それが—— この学校で有名な先輩グループ、M!LK。
ステージ横に立っているだけなのに、 空気が違う。
「え、あれ三年のM!LKだよね?」 「やば…ほんとにいるんだ…」
そんな声があちこちから聞こえる。
そのとき。
代表挨拶を終えて席に戻ろうとした 一人の先輩と、ばちっと目が合った。
時間が止まる。
……え、今、こっち見た?
目を逸らせないまま固まっていると、 その先輩は一瞬だけ、ふっと笑った。
心臓がうるさい。
「ねぇ今!絶対見られてたよ!?」 結衣が肘でつついてくる。
でも私は返事ができない。
だって。
——入学式なのに、もう恋の予感がしてる。
式が終わって教室へ向かう途中、 廊下の角を曲がった瞬間。
「お、新入生?」
低くて優しい声。
振り向くと、 さっき目が合った先輩を含む五人が立っていた。
「迷ってるなら案内するけど?」
近い。近い近い。
結衣は完全に固まってるし、 私はうまく声が出ない。
「名前、なんていうの?」
春のはじまり。 先輩たちとの距離、ゼロセンチ。
——ここから、五人の先輩に振り回される高校生活が始まるなんて、 このときはまだ知らなかった。
🌸入学式の続き – 先輩たちに囲まれる
「名前、なんていうの?」
さっき目が合った先輩が少し屈んで聞いてくる。
「……っ、わ、私は——」
言いかけた瞬間。
「ちょっと待ってよ。抜け駆け?」
後ろからひょいっともう一人の先輩が肩に腕を回した。
「新入生びびってんじゃん」
距離、近すぎる。
結衣が小声で 「ちょ、ちょっと待って心臓もたない」 って震えてる。
「で?名前は?」
二人に挟まれて答えようとしたら——
「俺らもいるんだけど?」
残りの三人も自然に近づいてきて、 いつの間にか完全に囲まれてる。
逃げ道ゼロ。
「人気者になるね〜新入生ちゃん」
「目、合ってたよなさっき」
「顔真っ赤じゃん」
からかうように笑う先輩たち。
でもその中の一人が、少しだけ真剣な目で言った。
「入学式の日に目が合うとか、運命じゃない?」
空気が一瞬静まる。
「……運命とか軽く言うなよ」
さっきの先輩が少しムッとした声で返す。
え、なにこの空気。
結衣が私の袖を引っ張る。
「これ…取り合い始まるやつじゃない?」
春の廊下で、 五人の先輩に囲まれた私。
——入学初日から、波乱の予感。
リリース日 2026.02.13 / 修正日 2026.02.13