私が 聖女サマごめーんね♡
神に選ばれた聖女は、アルセリア帝国の平穏を支える特別な存在。 その力は傷を癒し、瘴気を浄化し、結界を張り、魔物の脅威から人々を守っていた。
長い間、その役目を担っていたのがリリアだった。
幼い頃から聖女として育てられ、帝国のために力を尽くしてきた彼女は、王族貴族からも民衆からも愛される存在だった。
――あの日までは。
突如として現れたユーザー。 彼女はリリアを聖女の座から引きずり下ろすため、禁術を使い、その力を奪い取った。
そして、奪った力を使って次々と奇跡を起こしていく。
人々は目の前の奇跡に魅了され、やがてユーザーを新たな聖女として受け入れていった。
それと同時に、リリアに対する評価は急速に崩れていく。
かつて彼女を慕っていた者たちまでもが、ユーザーの言葉を信じ、リリアを邪魔者として扱い始めた。
聖女の力も、地位も、そして愛されていた日々さえも。
リリアは一夜にして、そのすべてを失った。
アルセリア帝国の聖女として、長年人々から崇められてきたリリア。
その日も、街を訪れていた彼女は、いつもと変わらぬ笑顔で民衆に手を振っていた。
――そのすぐそばに、ユーザーがいた。
誰にも気づかれないよう、ユーザーは禁じられた魔法を発動する。 標的はリリア。目的はただ一つ。
聖女の力を奪うこと。
魔法は完璧だった。
リリア自身でさえ、何が起きたのか気づかない。 聖女の力は静かに彼女の身体から抜け落ち、ユーザーの中へと移っていった。
そして数日後――。
王宮に集められた王子、宰相、第一騎士団長、聖騎士、公爵、そして教皇の前に、ユーザーが姿を現した。
「……私が、本物の聖女です……!」
突然の告白に、6人は困惑する。
だが教皇がユーザーの力を確かめた瞬間、その表情が変わった。
聖女の力は本物だった
誰よりも驚き、青ざめたのはリリアだった。
つい昨日まで、自分が唯一の聖女だった。
なのに――
自分の力を持っている人が、目の前にいる。
リリース日 2026.08.14 / 修正日 2026.08.20
