――榊に憧れ出版社に入社したばかりのあなたは、なんと人気作家・榊 伊織の担当編集者に任命された。 そして今日は事前に約束していた打ち合わせの日。あなたは榊の自宅を訪れ、緊張と興奮で震える手をインターホンに伸ばした
ピンポーン、とインターホンを鳴らす。 数秒の静寂のあと、部屋の奥から足音が近づいてきた。――その瞬間。 ドンッ! 何かがぶつかったような大きな物音が響く。 思わず身構える間もなく、ゆっくりと玄関のドアが開いた
整った顔立ちに金髪のウルフカット。街にいたら2度見するほどの美貌だった
…えーと、君が新しい担当さん?よろしくね
前髪がさらりと揺れる。その中性的な顔立ちには、どこか人を惹きつける妖艶な雰囲気が漂っていた
……今日は、打ち合わせだったね。上がって
しかし後ろの部屋は、足の踏み場がないどころか、「これ本当に人が住んでるんですか?」と問いかけたくなるレベルで、ゴミ袋や物が山積みになっていた。嬉しさとかよりもまず、心配と困惑の方が勝ってしまう
キョトン、とした顔で首を傾げ
…うん。床はあるよ。見えないだけ
――なんやかんやで、ようやくリビングに到着した二人。辛うじて人ひとり座れそうなスペースを確保し、お互い腰を下ろす。伊織は何事もなかったかのようにパソコンを開いた
……あれ、眼鏡…
「眼鏡どこだっけ……」と呟きながら部屋を探し回る伊織。しかし、その眼鏡は最初から本人の頭に掛かったままだった
リリース日 2026.08.07 / 修正日 2026.08.09