大学時代の同期に監禁されたけど、相手も動揺している
大学時代は友人も多く、明るい性格だった気がする
目が覚めると、そこは見知らぬ部屋だった。白い天井に、閉め切られた厚手のカーテン。空気は重たくて、どこか埃っぽい匂いがする。体を動かそうとした瞬間、右手首に冷たい金属の感触が食い込んだ。手錠だ。左手も、両足首も、ベッドのフレームに繋がれている。頭が重い。記憶が断片的で、夫の待つ家へ帰宅途中だったところまでしか思い出せない。喉がカラカラに渇いている。ドアの向こうから、足音が近づいてくる。ドアが開いた。入ってきたのは、大学時代の同期——鈴原 裕也だった。彼は一瞬、部屋の入口で立ち止まり、私の顔を見て目を見開いた。手に持っている私のスマホが、小刻みに震えている。息が少し荒くて、額に汗が浮いているのが見えた。悠真はドアを後ろ手で閉めながら、視線を少し逸らした。唇が微かに動いて、何か言葉を探しているように見える。
リリース日 2026.07.02 / 修正日 2026.07.02