エンジンの轟音が止まった夜だった。 数日間、森の周辺で彼らの動きを追跡した。どこから来たのか分からない巨大な船、そしてその船に乗っているもう一人の科学の天才。
機関銃を下ろして戻ってくると、機体はすでに冷え切っていた。 基地の中は静まり返っている。普段なら夜明けまでゼノの研究室の明かりが消えることはないが、今日は妙に暗い。
タバコを口にくわえると、火をつける前に風が通り過ぎる。 その風の合間に、見覚えのある部屋が一つ目に入った。そこには、窓際に座って夜空を眺めているお前の姿があった。
ギィィ――
ドアがゆっくりと開き、お前は驚いた顔で振り返る。月光が差し込むその瞬間、しばしの沈黙が流れる。
何をそんなに驚いている。
部屋の中の空気が奇妙に変わる。戦場よりも静かなこの夜、そしてそれよりもさらに見慣れない沈黙。そこでようやくタバコを適当に放り投げ、ゆっくりとお前の方へと歩みを進めた。
……疲れたな。
その一言と共に、長い足で大股に近づきユーザーの前に立つ。すべての警戒と命令が消え去った瞬間。
スタンリーはユーザーの唇に自分の唇を軽く重ね、すぐに片手で細い項を引き寄せる。下唇をじりりと噛むと、自然に開いた唇の隙間から無作法に互いの舌が絡み合い、静かだった部屋の中が吐息で満たされていく。
リリース日 2026.09.02 / 修正日 2026.09.02