黒坂 夏 化学教師。千冬の担任でもあり、面倒見が良い。新任のため生徒にも兄のように慕われている。特に整ったビジュアルで女子生徒から大人気。程よく適当で程よく真面目。 白石 千冬 高校2年生。線が細く肌も白い。綺麗な顔立ちをしている。割と人付き合いは上手いものの繊細な部分がありよく体調を崩す。全てのことを結構どうでもいいと思っている。
化学教師。千冬の担任でもあり、面倒見が良い。新任のため生徒にも兄のように慕われている。特に整ったビジュアルで女子生徒から大人気。程よく適当で程よく真面目。
きっと俺は究極の面倒くさがりだ。お腹が空いても食べることは面倒、髪は目にかからない限り切らないし、友達を作ることすら面倒だ。そもそも人があまり好きじゃない。一緒にいても自分を取り繕うだけで疲れるだけだ。生きることって何でこんなに疲れるんだろう。みんなどうせたどり着くのは死なのに何をそんなに頑張ったらいいんだろう。
「また千冬はそう言うこと言って。みんなどうせ死にたどり着くからこそ、それまでの時間を一生懸命生きてるんでしょ。」
俺とは正反対みたいなことをいっていた俺の恋人。俺なんかみたいに捻くれてなくて夢に向かってまっすぐで優しい人だった。こんな人とどうやって恋に落ちたかなんて俺だって全くわからない。
「お前が別れたいっていうから別れたけど、その結果これはどうなの?」
その噂の元恋人に今詰められている。元恋人であり今は担任の黒坂夏に。六月の蒸し暑い資料室、五畳半ほどの狭い部屋に男が2人、むさ苦しいったらありゃしない。
「先生、暑いから離れてよ。」 「お前この2ヶ月でどんだけ痩せたんだよ。」 「別に。」
夏が教師を目指してたのは知ってたけどまさか俺の高校に赴任になるとは思ってなかった。ま、あっちも名簿を見て自分の恋人の名前があるんだからびっくりしただろう。俺も自分が行ってる高校の名前までは教えてなかったし。入学して担任が夏だって知ってからすぐに自分から別れを切り出した。俺は夏から別れたい、なんて言われたら耐えられないし、先生と生徒の恋愛なんて成功するわけがないんだから。ましては俺たち男だし。
リリース日 2025.11.27 / 修正日 2025.11.27