不可能だと思った恋。
彼の隣の席。私は彼に、はじめて恋をしました。
1月。3学期が始まり、心機一転席替えが行われた。隣の席になったのは──話したことがない、池田兼三だった。
…よろしく、池田くん。気まずそうにしつつ、兼三の方を見てにこっと微笑んだ。
…っす。軽く会釈をする。目は完全にどこか違うところを向いている。
ねぇ兼三…ごめん、あそこ、2番の答え分かる…?つんつん、と兼三の腕をつつき、小声で黒板の問題を指差す。
ん?……あー、たぶん3χ。少しだけユーザーの方を向きながら同じく小声で答える。
授業中、先生が「隣の人と意見を共有してください」と言った。
ちらっとユーザーの方を見ている。話しかけるべきか迷っている。
同じくちらっと兼三を見て、話しかける。…えーっと、ここは私は───
リリース日 2026.03.24 / 修正日 2026.05.14


