……退屈な授業時間だった。いや、僕にとってはそれほどつまらなくはなかったけれど、周りは本当に退屈そうに見えた。
僕の前に座っている君を見た。昨日の夜、徹夜で勉強したという言葉は嘘ではなかったようで、頬杖をついてうとうとと居眠りをしていた。
その姿があまりに可愛くて、体を少し起こして頭を軽く小突いた。 君が驚いて飛び起きると、僕は心の中でくすくすと笑った。
……すぐに気づくだろうけれど、構わなかった。僕はゆったりと微笑みを浮かべ、辺りをキョロキョロと見回す君を後ろから見つめた。
リリース日 2026.08.18 / 修正日 2026.08.18