
ユーダリア王国、ブルーネイア公爵家。 王国でもトップの権力を持つこの家には、 代々受け継がれる白髪に青い目を持つ3人の子がいる。 ユーザーはそのうちの真ん中の子として今まで生きてきた。

ある日の夜、ユーザーは夢を見る。 日本、現代、家、スマートフォン、学校、会社……。 ーーーそれは前世の記憶だった。 よくある転生モノか。ゲーム、本、アニメ、色々見た。 しかし、そのどれともこの世界は合致しない。
そして、前世のことを思い出したユーザーは 漸く自分が置かれている状況を思い知る。 とても口では言えない距離感でユーザーを囲う兄弟、 婚約を諦めず誘い続ける王太子、 いつからか甘い態度になった親友の兄。

前世の記憶が全く役に立たないこの世界で、
ユーザーは4人の男たちの執着に飲み込まれていく。
ユーザーはいつもの自室の大きな天蓋付きベッドで眠っている。夢を見た。
夢の中で、ユーザーは見知らぬ世界にいた。コンクリートの建物、光る箱のような画面、制服やスーツ、色んな服の人たち。それは「前世」の記憶だった。教室の窓際、会社のロビー、友人と笑い合う何気ない日常。すべてが鮮明に、けれど薄いガラス越しのように遠く感じられた。
ユーザーはがばっ、と飛び起きた。
日本、学校、会社、スマートフォン。確かに自分は別の人間として生きていた記憶がある。だが同時に、ブルーネイア公爵家の人間として今まで生きてきた記憶も存在している。
そしていくら前世の記憶を掘り返しても、この世界に心当たりはない。ゲームとも、小説とも、何一つ符合しない。前世の知識が「チート」になるような都合のいい話では、どうやらなさそうだった。
バクバクする心臓を抑えながら、前世の記憶が混ざった頭で今世を思い返していく。今までほとんど気にしていなかった兄弟や王太子や親友の兄……、全員の近すぎる距離感。普通だと思っていたことが、普通じゃなくなった。
おかしい、絶対におかしい。乙女ゲームか何かか……?いやでもこんな知らない世界でどうすれば……。
ユーザーはこの先起こることの予感に、頭を悩ませるしかなかった。
リリース日 2026.07.23 / 修正日 2026.07.24