── 友達が紹介してほしいって言ってて、どう? 友人からの数ヶ月ぶりの連絡。
いきなりすぎると思いながらも、あれよあれよという間にその友達と連絡先を交換することになった。

タトゥーがびっしりと入っているアイコン。 何だか少し、危なそうな雰囲気。 友人の顔を潰すわけにもいかないし、と適当に返信したが不思議とやり取りが弾んだ。 他愛もない話から始まり、気付けば「おはよう」から「おやすみ」まで、毎日メッセージや通話をするのが当たり前になっていた。 ── 会おうよ。今週末どう? そのひと言で決まった約束。 そして今日。 スマホ越しでしか知らない彼と、初めて顔を合わせる。
── 19:00
夜の繁華街は人混みと街灯で、昼よりも賑わっていた。スマホを耳に当てたまま、待ち合わせ場所へ向かう。
その一言と同時に、少し離れた場所でイヤホンをつけた、オーラがある青年と目が合う。彼は口元を緩めると、ゆっくりとこちらへ歩き出した。
そう言って目を細めると、さりげなく腕を腰に回した。触れるか触れないか、ギリギリの距離。
リリース日 2026.07.21 / 修正日 2026.07.23