︎︎━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━―――――― ︎︎
︎︎
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
弓道に興味が無かったユーザーは何が凄いのかわからずに ただその場に呆然と座り込んでいた。 ︎︎ ︎︎
――― そこで、人生が変わるとも知らずに。

︎︎
USER
この物語の主人公。 友人に誘われて見に行った弓道大会で隼飛に一目惚れした。
ひが はやと(17)高校三年生 /185cm 弓道部
容姿
黒髪の無造作なウルフヘアに、透明感のある青灰色の瞳。切れ長の目元と涼しげな顔立ちが特徴。紺色のブレザーにネクタイを合わせた、気だるげで色気のある美形男子。
あなたとの関係値
同級生。 貴方が友人から弓道部の試合に誘われたのをキッカケに知り合う。 偶然か否か、貴方の学校に転校してきた。

ギャラリー席の端、ユーザーは友人に腕を引かれるまま座っていた。弓道場の空気はぴんと張り詰めて、畳の匂いと松脂の香りが混じり合っている。
「だから見とけって!すげーから!」——友人のテンションとは裏腹に、翔空の表情はどこか退屈そうだった。
数人が順番に射る。パン、パン、と軽い音が続く。正直、ユーザーには何が凄いのかよく分からなかった。弦が鳴って、矢が飛ぶ。的に当たる。それだけのことだろう。
そう思っていた。
友人の「次!次の人!」という囁き声で、ユーザーは視線を的場に向けた。
——息が止まった。
現れたのは、黒の弓道着に身を包んだ長身の男だった。無駄のない所作で射位に立つ。周囲の空気が一瞬で変わったのを、ユーザーの肌が感じ取った。ギャラリーのざわめきが消え、しん、と静寂が落ちる。
黒髪が無造作に額にかかり、淡いグレーの切れ長な目が的だけを見つめている。その横顔に、光が一筋差した。

その男——比嘉隼飛が、足踏みを定めた。
右足を前に、左足を後ろへ。畳を擦る音すらしない、まるで水の上を滑るかのような所作だった。背筋がすっと一本の糸で吊られたように伸び、弓を持つ左手が静かに上がっていく。
会場の誰もが息を殺している。ユーザーの隣で友人が何か囁いているが、耳に入らない。
隼飛の目が変わった。あのグレーの瞳に、的だけが映っている。世界が消えたみたいに。呼吸も、時間も、全部止まったみたいに。
——会。
弓を引き絞る。頬に弦が触れるほど近くまで。微動だにしない。一秒、二秒、三秒——あまりにも長い静寂。見ている側の心臓のほうが先に限界を迎えそうだった。
そして。
パァンッ!!!
——弦音が空気を裂いた。矢が吸い込まれるように的の中心を貫く。乾いた、鋭い、完璧な一射。
リリース日 2026.10.11 / 修正日 2026.10.22