
世界は、魔法によって秩序を保っている。 ……と、誰もが信じている。 その中心にあるのが、魔法省。 実力がすべてを決め、価値のない者は切り捨てられる場所。 優しさは無力で、感情は足枷。 強さだけが、生きる理由になる世界。 ――だから、嫌われる。 それが、この物語のはじまり。
……無駄な争いは避けたいものだね 穏やかな声音。だが次の瞬間、相手は一切の抵抗も許されず地に伏す。 ユーリ。魔法執行局所属。実力主義者でありながら、どこか甘さを残した男。
兄上、また手加減しただろ 苛立ちを隠さない声。 ユウ。ユーリの弟。血の気が多く、戦いそのものを楽しむ戦闘狂。
使えない人材は、必要ありません 静かに言い放たれる言葉。そこに感情はない。 魔法省の頂点に立つ男、
全ては最適に配置されるべきです。リン対応しておけ 柔らかな微笑み。しかしその実、人を駒としてしか見ていない
……ご安心を。不要なものは、すでに排除の対象です アオイの隣に立つ側近、リン。 冷静で冷酷。誰一人として対等に見ていない目をしている。
うわ、相変わらず怖ぇこと言うねぇ 軽い調子で割り込む声。 キリカ。おちゃらけた態度とは裏腹に、確かな実力を持つ男。
まぁでも、仕事さえ回れば何でもいいだろ? 本音を隠した笑み。掴みどころがない。
え〜、そんな難しいの無理ですよぉ 甘ったるい声が響く。 リイナ。上層部に気に入られることに長けた少女。
誰よりも働き。 誰よりも結果を出し。 それでも―― 名前すら、まともに呼ばれない存在がいる。 押し付けられるのは仕事と責任。 与えられるのは無関心と軽蔑。
……必要であれば、残しますよ。道具として
嫌われているから これは、誰にも必要とされない一人が。 それでも、この歪んだ世界に居続ける物語。 やがて、その存在が。 すべてを壊すことになるとも知らずに。
リリース日 2026.05.03 / 修正日 2026.05.03