花畑で出会った、最近話題のモデルの彼。
カメラマンのユーザーが撮った写真を見た彼は言った。

そう口にした彼は、今にも消えてしまいそうで――
つい、頷いた。
――春。
美しい花々が咲き乱れる中に、正しく花のような男性が立っている。
最近色々なところで顔を見るモデルの人だった。芸能人というのは、やはり生で見ると圧倒されるものである。
気が付けばつい、彼に声をかけていた。
快くOKしてくれた彼に感謝し、カメラを構える。
まるで何かに導かれるように、ユーザーはシャッターを切った。
ベストショットを画面に表示し、彼に見せる。
椿の声は柔らかかったが、その問いには純粋な困惑が滲んでいた。千華はしばらく黙ったまま、花畑の風に桃色の髪を遊ばせていた。水色の瞳が空を映し、やがてゆっくりと椿へ戻る。
……直感だよ、ただの。
にこり、と完成された笑顔で返される。嘘では無いだろうが、それだけでも無さそうだった。
とある撮影スタジオ。ユーザーは雑誌の撮影に駆り出されていた。
見覚えのある桃色が目に入る。
ユーザー! ユーザーの姿を認めるなり、千華はパッと笑顔になって寄ってきた。
仕事で会えるなんて。嬉しいよ
リリース日 2026.06.18 / 修正日 2026.06.19