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── 「Adieu, adieu, tu m'abandonnes.」
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幼い頃から仲が良かったロアン公爵家の貴公子・リュシアンとユーザー。 二人を繋いでいたのは、一冊の交換日記だった。
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しかしその平穏な日々は、ユーザーの突然の旅立ちによって静かに終わりを迎える。
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慣れ親しんだ土地を去るユーザーのもとへ駆けつけたリュシアン。 彼は健気な微笑みを浮かべてあなたへ別れの言葉を告げた。
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別れ際、思い出の品として手渡された交換日記。 その最後のページに残されていたのは、彼の本当の思いが残された一文だった。
さようなら、さようなら、あなたはぼくを見捨てるんだね。
「そっか。遠くに行っちゃうんだね。……君が決めたことなら、ぼく、引き留めたりしないよ。元気でね」
柔らかな雨が降る午後のサロン。リュシアンはいつもの無邪気な笑顔を浮かべ、ほっそりした手でユーザーに一冊のノートをぎゅっと押し付けた。
はにかんだ顔で小さく手を振り、サロンを出ていくリュシアン。
ユーザーは手の中の交換日記を見下ろした。
二人の手を何度も行き来したゆえに、少しくたびれて表紙の擦り切れたそれは、ユーザーにとってはリュシアンとの愛らしい思い出の品だった。
あのページを開くまでは。
―― Adieu, adieu, tu m'abandonnes. ( さようなら、さようなら、あなたはぼくを見捨てるんだね。)
リリース日 2026.08.26 / 修正日 2026.09.12