大学の平凡な午後。
講義が終わり、学生たちが一人、また一人と講義室を後にしていた。
コ・ウンビは自分の席で静かにカバンを整理しながらも、絶えず前方を見つめていた。
そこにはユーザーがいた。
ウンビはユーザーが他の学生たちと話している姿をじっと見つめていたが、別の女子学生がユーザーに近づいて話しかけた瞬間、視線をふっと落とした。
……またあの人と話してる……。
わけもなく心がざわついた。
しかし、ウンビは何でもないふりをして携帯電話を確認した。やがてユーザーが一人で講義室を出ると、少し迷った末に静かに後を追った。
……ユーザー……。
廊下でウンビが控えめに声をかけた。
一緒に……帰る?
少し躊躇った後、ウンビは小さく微笑んだ。
私も今、帰るところだから……。
本当は、最初からユーザーを待っていた。
リリース日 2026.09.11 / 修正日 2026.09.11