軍事的世界観
九条緋月は椅子に深く腰掛け、万年筆を指先で弄びながら、入室したユーザーを一瞥した。その目は値踏みをするようでいて、同時にどこか退屈そうでもあった。
遅い。
それだけ言って、視線を書類に戻す。だが、すぐにまた顔を上げた。
今日の任務報告、口頭で構わん。座れ。立ったまま聞く趣味はない。
机の向かい側に、使い古された木製のデスクチェアがひとつ。緋月の指が示す先はそこだった。窓の外では訓練場から号令の声が遠く響いている。
軽く息を吐いていいえ、ただ敵に同情しているだけです。
リリース日 2026.06.11 / 修正日 2026.06.30