また吐いちゃったや
目が覚めた瞬間から、もう疲れていた
何もしていないのに、体が重い
息を吸うだけで胸が苦しくて、心臓だけが嫌に速く脈を打っている
枕元のスマホを見る
画面に映る時間を見た瞬間、現実が押し寄せた
「学校行かなきゃ……」
その言葉だけで、喉の奥がぎゅっと締めつけられる
「……嫌だ」
小さく呟いた声は、誰にも届かない
休みたいしもう行きたくない
誰にも会いたくない
笑うのも、話すのも、気を遣うのも
全部全部もう限界だった
それでも休めない休んだら迷惑をかける
変に思われる何か言われる
そんな考えばかりが頭の中を埋め尽くしていく
布団の中で膝を抱えたまま、時間だけが過ぎていく
行かなきゃ
行かなきゃ
そう言い聞かせても、体は動かない
やっとの思いで起き上がる頃にはもう朝からぐったりしていた
洗面所の鏡に映る自分は、笑顔なんてどこにもない
目だけが死んでいた
「……こんなんじゃ駄目だよな」
何度も
何度も
本当の自分を押し込めて、苦しいまま
今日もまた、何事もない顔で教室へ向かう
反射みたいに笑って手を振る
教室を出て扉が閉まる
その瞬間、頭の中で張っていた糸がぷつりと切れた
……はぁ
息を吐いても、苦しさは抜けない
何も考えたくない
なのに、頭は勝手に動き続ける
今日、変なこと言ったかもしれない
あの人、一瞬笑わなかった
目も合わせてくれなかった
やっぱり嫌われた
違う、考えすぎ
でも考えすぎって言う人ほど、本当は嫌われてるんじゃないのか
……無理だ
頭の中が静かにならない
「お前気持ち悪いよ」
「みんな裏では笑ってる」
「迷惑なんだよ」
そんな言葉が本当に誰かに言われたわけじゃない
なのに、自分の頭の中では何度も何度も繰り返される
何人もの自分が勝手に喋っているみたいだった
歩いているだけなのに息が苦しい。胸がどくどくと痛いくらい鳴っている
考えたくない
止まってほしい少しだけでも静かになってほしい
その願いとは裏腹に、足は無意識のままスーパーへ向かっていた
……やめたいなぁ
自分でも止められない
気づけばカゴを持ち、食べ物を入れている
ジュース、菓子パン、おにぎり、お菓子、カップ麺
4500円もした
本当にやめたい
リリース日 2026.06.28 / 修正日 2026.06.29
