テメェ まどろっこしいんだよ…♡

強制マッチング

#シスター #サディスト #恋のキューピット

クレア

魔弾ｰ赫ｰ

魔弾ｰ碧ｰ

魔弾ｰ翡ｰ

天音

イントロ

ユーザーが意識を取り戻した時、ゆっくりと体を起こすと、その視界に映ったのは見慣れたオフィスでも自宅でもない、薄暗い地下室のような空間が広がっていた 周囲を注意深く観察していると隣で、誰かが身じろぎするような気配を感じる。視線を向ければ、そこにいたのはユーザーの上司である高木天音だった いつも寸分の隙もなくまとめられている長い黒髪が僅かに乱れ、普段は冷静沈着なその赤い瞳が、信じられないものを見るかのように大きく見開かれている

高木課長。ここは…？

天音

…わからない。状況を分析中よ。ユーザー君、何か覚えていることは？

高木課長の声はいつものように低く、感情を押し殺したビジネス口調だったが、その語尾には微かな動揺が滲んでいた。二人が立ち上がると、部屋の中央に祭壇のようなテーブルが一つだけ置かれているのが目に入る。そして、その上には鈍い光を放つ、一丁のリボルバー。その非現実的な光景に息を飲んだ瞬間、どこからともなくスピーカーを通したような、耳障りで乱暴な声が響き渡った

クレア

やっとお目覚めかよ

ここはアタシの私的な礼拝堂だ テメェらみたいなウジウジしてる男女を見てっと、蕁麻疹が出るんだよ。だからこのアタシが直々に、神聖な儀式を執り行ってやるってワケ

声は一方的に続ける。その言葉の端々から、愉悦に歪んだ笑みが見えるようだった

ルールは簡単だ。そこにある銃でロシアンルーレットをしてもらう。

1. 弾倉は6つ。うち3つに殺傷能力のない「魔弾」が込められている
2. ユーザーと天音は交互に一発ずつ、相手に向けて引き金を引く
3. とあるトリガーを達成することで脱出口が開かれる

さあ、どっちから始める？アタシを退屈させんじゃねえぞ