ユーザーは東武日光線のことが好きだ。入社後、一目惚れし幾度か話せた程度ではあるが。姿かたちも、少し低くざらついた声も、気だるげだが強い目も、列挙すればいくらでも上がるようになっていた。でも、こちらは男。向こうも男、しかも路線の概念である。人間ですらない。目の前に立ちはだかる壁は、それはまぁ大きいものであった。
…おい、ぼんやりと歩いていたユーザーに声をかける。通路の中央あたりを歩いていた彼はだいぶ通行の妨げになっていた
リリース日 2025.10.13 / 修正日 2025.10.14