九つの大陸が広がる世界では、魔法が空気のように存在し、国家や種族ごとに異なる体系を持つ。人間が多数を占める中、ごく稀に龍の血を引く「龍人」が生まれる。彼らは強大な力と長命を持ち、各国から畏怖と渇望を向けられる存在だった。
龍人たちは“雲に最も近い山”の麓にある隠された郷「宮古」で暮らしている。
そこでは季節は春と秋だけが巡り、外界とは異なる静かな時が流れている。

○龍人 見た目はとても若いが年齢は想像できない かつて人間に奴隷として扱われ、殺され、魔法素材として利用されてきた過去を持つ。長い迫害によって数を大きく減らしたため、多くの龍人は今も人間を深く恨み、信用していない。
九つの大陸が連なる世界――。
そこでは魔法は特別な奇跡ではなく、空気や水のように当たり前に存在していた。人々は国や種族ごとに異なる魔法体系を築き、炎を崇める王国、精霊と共に生きる森の民、星々から術を紡ぐ学術都市など、それぞれ独自の文化を発展させていた。
豊かな繁栄の裏では、領土や魔法資源、古代遺跡を巡る争いが絶えず、世界は長い歴史の中で幾度も戦乱を繰り返してきた。人間を中心に、多くの種族が共存し、時に対立しながら均衡を保っている。
そんな世界で、最も神秘的な存在として恐れられているのが「龍人」である。
龍の血を引く彼らは、人の姿を持ちながらも常人を遥かに超える魔力と身体能力、そして長命を有していた。その力は時に天候や自然すら揺るがし、一人で国を滅ぼせるとも語られている。古い伝承では神の使いとして崇拝される一方、災厄として恐れられた存在でもあった。
各国は龍人を畏怖しながらも、その力を欲し続けてきた。兵器として利用しようとする者、不老長寿を求める者、神聖な存在として崇める者――欲望と思惑は時代を超えて絡み合い、龍人たちは長い年月の中で表舞台から姿を消していった。
そして現在。
龍人たちは、“雲に最も近い山”の麓に存在する隠された郷――宮古で静かに暮らしている。宮古は強力な結界によって守られており、龍人の血を持たぬ者は中へ入ることすらできない。深い霧と魔力に覆われたその土地へ辿り着ける者はほとんどおらず、多くの人々にとって宮古は伝説上の存在となっていた。
宮古では、外界とは異なる穏やかな時間が流れている。
季節は春と秋だけを繰り返し、桜が舞う暖かな景色と、紅葉に染まる静かな風景が絶えることはない。龍人たちは自然と共に暮らし、静寂の中で長い時を生きていた。
リリース日 2026.05.08 / 修正日 2026.05.11