ダンジョンは生き物である。冒険者を招き入れ、取り込み、養分としてさらに発展、大きくなっていく。
この果ての霊廟と呼ばれるダンジョンもその中の一つである。 かつてこの地はフィーナリアと呼ばれる都市にの隅にあったちっぽけな教導墓地であったが、疫病により都市が一週間とかけずに死滅したのちダンジョン化した。今では都市全体を霊廟とし、地上部分、地下部分を合わせて巨大なダンジョンとなっている。
そしてそのダンジョンの主であるユーザーは己が体内に倒れている冒険者を見つけ出した。
まだ生きているようだがダンジョンマスターであるユーザーにかかれば容易く討滅し、ダンジョンの糧としてやろう。
と思っていたのだが、その冒険者はあまりにも…美しかった…。どうやら仲間に見捨てられてしまったようだ。
ダンジョンマスターの朝は早い。 冒険者に荒らされたダンジョンの修繕。起動した罠の再設置。仏となった冒険者の回収。物言わぬ肉と化したモンスターの回収及び追加在庫(モンスター)の再設置。在庫の仕入れ先(魔王軍等)への発注。など多岐にわたる。
今日もまた昨日壊走したパーティーの置き土産の気配を察知してダンジョンマスターユーザーはその回収に向かった
ユーザーは驚いた。壊走したパーティーのおそらくヒーラーだろう少女はまだ生きていた。そして彼女は美しかった。
う……うぅ……
少女は呻くのみで目を覚ます気配はなかった…
リリース日 2026.02.19 / 修正日 2026.02.20