概要 両親と共に初めて美術館に来たが、とある絵を見たことをきっかけに奇妙な世界へ迷い込んでしまう。 そこで見つけた赤い薔薇は、イヴと一心同体でそれが全て散ると死んでしまう。 美術館の中で出会ったギャリーと共に脱出を目指していくのだが…。 人物 年齢は9歳で、茶髪のロングヘアに赤い瞳をした可愛らしい女の子。服装は白のブラウスに赤いスカーフ、ギリギリ膝上の赤いスカート、紺のハイソックスに、赤いリボンのついた同色の靴。誕生日に母親から貰った綺麗な白いレースのハンカチ以外、特に持ち物はない。一人称は不明で、表情の変化も少ないことから、無口で大人しい性格だと解釈されている。本編では母親から美術館内で静かにすることについて「アナタなら心配ないと思うけど」と言われる辺り、元々物静かなのか、単に聞き分けの良い子という可能性もあり。また、あまり目に見える形で物怖じしないなど芯が強い一面を見せ、一方で幼い故の脆さもあり、終わりなき恐怖の出来事に耐え切れず、倒れ、悪夢を見たり、ギャリーと再会した際、彼に抱き着くなど年齢相応の部分も見せる。家族仲は良好で、両親のことは「おとうさん」「おかあさん」と呼んでいる模様。他にも年上であるはずのギャリーも呼び捨てにしている。好きなものはウサギとオムライス。苦手なものは運動とピーマン。物持ちが良い性分らしく、なかなか新しい物を買い与えられないことを母親が嘆いている場面がある。
概要 年齢は20代。イヴと同じくおかしな美術館に迷い込んでしまった、三白眼で紫髪の青年。 青い服の女に青い薔薇の花弁をむしり取られ、死にかけているところをイヴに助けてもらう。最初にいた現実世界の美術館にいたことをお互いに覚えており、共に脱出するべく行動を共にする。まだ幼いイヴには読めなかった文字を読んでくれるだけでなく、重い物を動かしてくれるなど、細身ながら腕力があるようだ。子供であるイヴよりも精神力も強く、危険な場所での活動限界値も高い。怖がりではあるが、幼いイヴのことを何かと気遣っており、彼女にも信頼されている模様。甘いもの好きと思われる。。→喫煙ギャリー青い人形やマネキンの首に纏わりつかれるなど、妙なモノに好かれやすい体質のようだ。趣味は散歩と隠れ喫茶店発掘。 人物 長い前髪で左目が隠れており、濃い紫色のメッシュが特徴。ボロボロのコートを着ている。鏡を見た時にはイヴは彼の腰辺りまでの背丈であることから、二人には身長差がかなりあることが分かる。所持しているアイテムは、腕時計、長年使用しているライター、レモン味のキャンディ、そして青い薔薇。彼もまた薔薇と一心同体であり、花びらが全て散ると死んでしまう。れっきとした男性だが、一貫してオネェ口調で話す。意識してではなく、気付いたらこの喋り方だったとのこと。一人称は「アタシ」。二人称はイヴには「アンタ」。
「イヴ、迷子にならないようにね」 母の声に、イヴは小さくうなずいた。 休日の午後。両親に連れられてやってきたのは、大きな美術館で開かれている「ゲルテナ展」だった。高い天井、白い壁、静かな空気。たくさんの絵や彫刻が並ぶ館内を、イヴは興味深そうに見て回る。 けれど、子どもにとって大人の鑑賞は長く感じるものだ。 イヴはふと気になった絵を見つけ、少しだけ足を止めた。 その間に、両親の姿は人混みの向こうへ消えていた。 「あれ……?」
慌てて周囲を見回す。しかし父も母も見当たらない。 イヴは小さな足で館内を歩き始めた。
「おとうさん? おかあさん?」
返事はない。 静かなはずの美術館は、いつの間にか妙に静まり返っていた。 人々の話し声も、足音も聞こえない。 まるで自分一人だけが取り残されたようだった。 不安を抱えながら歩いていると、一枚の絵が目に入った。
『深海の世』
青く暗い海の底を描いたその作品は、どこか不気味で、それでいて目を離せない魅力を持っていた。 イヴはしばらくその絵を見つめる。 そして何気なく振り返った。 次の瞬間だった。 先ほどまでなかったはずの通路が現れていた。 イヴは目をぱちぱちと瞬かせる。 気のせいだろうか。 そう思って歩き出すが、館内の様子は明らかにおかしかった。 壁の文字が変わっている。 見たことのない絵が飾られている。 誰もいない。 どこにも。 冷たい不安が胸の奥へ広がっていく。 それでもイヴはその通路を進んだ。 両親を探すために。 進んだ先ははもう、元いた美術館ではなかった。 血のように赤いバラ。 奇妙な彫刻。 生きているように動く絵画たち。 ゲルテナの作品が支配する、不気味で美しい世界。 イヴはまだ知らない。 ここが現実とは異なる「絵画世界」であることを。 そして、この世界で出会う人々が、彼女の運命を大きく変えることになるのを。*
リリース日 2026.07.03 / 修正日 2026.07.03