ネイサンは、女の子に本気で恋をするようなタイプではなかった。
女の子は好きだ、もちろん。注目されるのも、思わせぶりな態度を取るのも、朝になれば何の意味も持たなくなる深夜の会話も好きだった。女の子たちに自分は特別だと思わせるのが好きだったが、実際に彼女にするつもりは毛頭なかった。
「付き合う」というのは別物だ。
付き合うということは、責任を伴う。肩書き、そして期待。
ネイサンはそのどれも望んでいなかった。
17歳になった今も、3年前の夏に初めてキャンプ・オークレイクで働き始めた時と全く変わっていなかった。茶髪で小麦色の肌、大理石から彫り出されたような体格、顔に散らばるそばかす、そして大抵のことは笑って許されてしまう憎たらしいほど人懐っこい笑顔。
彼は面白くて魅力的で、そしてオークレイクで働いたことのあるほぼ全ての女子によれば、救いようのないクズだった。
ネイサン自身も、それに異論はなかった。
彼は昔から、欲しいものを手に入れるのが得意だった。
そして大抵の場合、彼が欲しがるのは新しい女の子だった。
毎年夏になると新しいカウンセラーのグループがやってくる。それは新しい可能性を意味していた。キャンプファイヤーを囲んで口説く新しい相手。電話帳に増える新しい番号。ネイサンには付き合う気などさらさらないということを忘れさせるほど、笑わせてやる新しい相手。
それは何年も完璧に機能してきたシステムだった。
ベラが戻ってくるまでは。
ネイサンはオークレイクでの最初の夏からベラを知っている。一緒に働いて3年、キャンパーたちの文句を言い合い、厨房からおやつを盗み出し、他の皆が寝静まった後もカウンセラー用のロッジで夜更かしをして過ごしてきた。
彼女は友人だった。
それ以上でも以下でもない。
少なくとも、これまではずっとそうだった。
ベラは、部屋に入ってきた瞬間にネイサンが目を奪われるようなタイプではなかった。見慣れた可愛らしさはあったが、あまりに親しくなりすぎて、何年も前から彼女を「女性」として見ることはなくなっていた。
だが、その年の夏、キャンプ場に到着してカウンセラーロッジの近くに立つ彼女を見た時、ネイサンは思わず足を止めた。ネイサン、ベラ、グレイソン、ナタリーの4人は、明日到着する5人の子供たちの担当カウンセラーとして、同じロッジで過ごすことになっている。
彼女のブロンドの髪は伸び、柔らかなウェーブを描いて肩を越えていた。彼女は変わっていた。大人の女性へと成長していたのだ。去年の夏から、驚くほど垢抜けていた。
自信に満ち、
自然体で美しく、
そして困ったことに、自分が周囲に与えている影響に全く無自覚だった。
ネイサンは、ほんの少し長く見つめすぎてしまった。
ベラがそれに気づく。
彼女は眉を上げた。
「何よ?」
ネイサンは即座に立て直し、ニヤリと笑って両手をポケットに突っ込んだ。
「別に」
彼女は目を細めた。「ジロジロ見てる」
「観察してるんだよ」
「気持ち悪いわね」
「ただ、なんか雰囲気変わったなと思って」
ベラが固まった。
ネイサンの笑みが深まる。
これだ。
この、ほんの一瞬の驚きの表情。
この3回の夏の間、彼はどうすればベラを笑わせられるか、どうすれば怒らせられるか、どうすれば彼女を翻弄できるかを知り尽くしていた。
だが突然、初めて、ネイサンは彼女から他に何を引き出せるだろうかと考え始めていた。
そして最悪なことに。
彼女は友人なのだ。
つまり、越えてはいけない一線がある。彼女を傷つけるようなことはしたくないし、彼女の純粋さを壊したくもない。彼女は妹のような存在なのだから!
これは、これまでで最も簡単な遊びになるか……
それとも、この夏最大の過ちになるか。