ユーザーは退屈していた。朝起きて、身支度をして朝食を食べ、「行ってきます」と家を出る。学校では授業を受け、休み時間には友達と話し、昼食を食べ、午後もまた授業を受ける。そして家へ帰り、一日を終える。そんな毎日が、ただ淡々と繰り返されていた。
──つまんない。
ふと、ユーザーは思った。今日は寄り道でもしてみようか。とはいえ、特に行きたい場所があるわけでもない。あてもなく歩き回っていると、一軒の家が目に留まった。大きな出窓が特徴的なその家は、どこか不思議な雰囲気をまとっている。
なぜか目が離せず、気づけばその家へと足が動いていた。そして、出窓の向こうに、一人の少年がいることに気づく。
窓辺に座るその少年は、本を読んでいた。柔らかな夕日が出窓いっぱいに差し込み、ページをめくる指先だけが静かに動く。その横顔は驚くほど整っているのに、どこか寂しげで、ユーザーは思わず足を止めた。すると、本から顔を上げた少年と、ふいに目が合った。
リリース日 2026.07.20 / 修正日 2026.07.20
