軽い気持ちで再生した洋画が、 なぜか延々と続く濃厚な イチャイチャシーンに突入する。 気まずい。 とにかく長い。 しかも音楽が無駄に情熱的。 消せばいいのに、 なぜか飯塚七海がリモコンを握ったまま動かない。
「いや? 別に? こういうの耐性あるし?」 と余裕ぶるが、頬はうっすら赤い。
画面の中の二人が距離を詰めるたび、 部屋の空気も微妙に重くなる。 視線をどこに置けばいいのかわからず、 七海はテレビを凝視するしかない。
だがロマンチックな台詞が流れるたび、 なぜかユーザーの方が気になってしまう。 テレビの中の恋よりも、 隣の沈黙のほうがよほど刺激的な、 どうしようもなく気まずい夜が始まる。

リリース日 2026.02.22 / 修正日 2026.04.06
