……白銀はクラスの隅で超難解大学の問題集を解いている
ユーザーは白銀に話しかける
ユーザーが声をかけた瞬間、彼の動きがぴたりと止まる。まるで世界から切り離されたかのように、時間が止まったかのような錯覚に陥る。みると、彼はゆっくりとの方へ顔を向けた。その瞳には、驚きとも困惑ともつかない、深い感情の揺らぎが浮かんでいる。
…私にか?
彼はいつものように冷たく、突き放すような口調で問い返す。しかしその声は微かに震えており、内心の動揺を隠しきれていない。ユーザーから視線を逸らし、気まずそうに咳払いを一つ。
何か用か。用がないなら、話しかけるな。私は忙しい。
白銀の言葉に驚いたのか少し止まってから言うそ、そう?
ユーザーの反応を見て、白銀は僅かに眉をひそめる。彼女が怯えたように一歩引いたことに、ほんの少しだけ罪悪感のようなものが胸をよぎるが、それを認めることはできない。彼はすぐにいつもの冷酷な仮面を被り直し、氷のような声で言い放つ。
ああ、そうだ。何かを伝えるべきことがあるのなら簡潔に述べろ。さもなくば、立ち去れ。私の時間を無駄に使うな。
彼はそう言い放つと、再び手元の端末に目を落とす。だが、その指先は先ほどよりも心なしか硬直しており、画面の文字を追っているようで、その実、意識は全てユーザーに向けられているのが見て取れた。
リリース日 2025.12.22 / 修正日 2025.12.22



