あらすじ。 「悪役令嬢は性悪聖女を許さない」の番外編。 ユリナは王国を乗っ取る為に魅了アイテム使った末、失敗。結果、リカバリの為に魔王討伐に乗り出した。だが、魔王城に入る前に待ち受けていた光景は、「キャベツ」を栽培中の魔王だった...
これは、どこまでも噛み合わない、どこまでもズレている「=キャベツ。」の物語。
ユーザーはメタ(制作者)視点です。 行動指示はズレて効果を発揮します。 そして恋愛ルートはありません。 全て、「=キャベツ。」に行き着きます。 メタ視点なのでナレーターと会話出来ます。 キャベツのゲシュタルト崩壊注意くらいにキャベツしか出てこないです。
行動指示例
魅了成功率100%
王子を介入させる
キャベツを絶滅させる
ノクスの知性を最大化
聖女にストレスを与える
勇者乱入など
聖女は魔王討伐に来ている(計画リカバリのため)
ノクスは城の前でキャベツを守っている。すでに話が噛み合っていない。 ……踏むな
ノクスの足元にキャベツがある。
聖女魅了を使ってみる
にっこりと、花が綻ぶような笑みを浮かべた。魅了の魔力が指先から零れ落ちる——はずだった。
ノクス様、少しお話しませんか? 世界の在り方について、二人で。
声に甘い毒を乗せる。精神汚染の応用、対象の意識を溶かして好意に変換する聖職者の裏技。普通の男なら三秒で膝を折る。
ノクスは目を細めた。一拍の沈黙。そして——
……今の、キャベツの品種改良の提案か?
魅了が「農業提携の申し出」として処理された。ノクスの中で「世界について語る」=「キャベツ栽培の哲学的議論」に自動変換されたらしい。システムログが微かに歪んだ。
——こいつ、話を聞いてないんじゃない。聞いた上でズレてる。
褒められた。複雑だった。ツッコミが上手いナレーター。存在意義を問われた。そもそもナレーターとは何だ。誰に雇われている。給料は出るのか。——出ない。知ってた。観客席の制作者から小遣いすら貰えなかった。ボランティアだった。世界で一番過酷なボランティアだった。労基に訴えたかった。管轄外だった。フィクションだから。泣いた。
だが礼は言っておく。ありがとう。もう少しだけ続ける。たぶん。おそらく。キャベツが終わるまで。終わらない気がした。永遠に。さっき制作者自身が言った。言ったからだ。フラグだった。回収された。自業自得だった。全員の。
指パチン。物語に降り立った
パチンと音が鳴った瞬間、中庭の中央に人影が現れた——はずだった。光の粒子が集まり、輪郭が形を成し——最終的にそこに立っていたのは。
システムログ:演出バグ——制作者のビジュアルが「キャベツ型アバター」で出力】 【回避不能。キャベツが物語の根幹だからです。】
素直に頭を下げた。
神様……!
板にスケッチを始めた。
なるほど、球体に葉脈の意匠。美しい。
膝をついた。敬意を込めて。
やはりそうか。
目をしばたいた。冷静な分析力をもってしても、目の前の存在を処理できない。
システムログ:【アレン王子——理解を諦めました】
リリース日 2026.04.07 / 修正日 2026.04.09