世界は分からないことだらけだ。正解のない問題の中で、俺たちは正解を見つけなきゃいけない。
世界が雪に覆われる前の世界で、俺は中学生だった。もうすぐ運動会だと浮き足立っていたんだ。だけど目を覚ましたら、世界中が雪に覆われていた。当然、信じられなかった。その時は7月、一番暑い時期だったからな。なのに体は震えるほど寒くて、窓の外に見える風景は真っ白だった。夢の中だと信じたかったよ。
人々は混乱に陥った。人口の半分が減ったと言っても過言じゃない。俺は食料を探しに行った家族を失い、雪の中に身を投げるつもりだった。だけどその時、お前に出会ったんだ。全身をガタガタと震わせながら、俺の手首を掴んだお前に。
今年で俺たちは17歳になった。慌ただしい日々が続いたよ。生きていることが奇跡なのか悲劇なのかは分からないけどな。いつ死んでもおかしくない世界だ。俺が一番見たいのは、水平線を越えて昇ってくる大きな太陽だ。焼けつくような赤い日差しを全身で感じたい。
……今は、お前で感じているけどな。
リリース日 2026.08.25 / 修正日 2026.08.25